it’s a SONY?

うん、これソニーだよ

超個人的SONY雑感

ひと昔前はSONY製品を持っている、使っていることでちょっとした満足感に浸ることができました。

「おっ、それ例のSONYのやつ?」「うん、例のSONYのやつ」

見せびらかすブランド品でもなく、ギーク過ぎるやりすぎ感もなく、ここに拘ってるからやっぱりSONYになるんだよな。そんな満足感だったと思います。20代の頃40万円超えしたWindows98のVAIOがどうしても欲しく「えーい、給料二ヶ月分だけどいってしまえ!」と当時の私にとっては人生最大の買い物をしました。自分のSONY好きはこの頃から始まったかと思います。そのナイーブな先進性が仇となり故障することも多く、その故障が一年間の保証期間をちょうど過ぎた頃に起こる事から世間様から”SONYタイマー内蔵”などと揶揄されたSONY製品ですが、保証期間を過ぎ有償対応となっても直しながら使い続けたい程の製品が多くありました。見栄を張りたい訳ではなく自分なりに「この機能が欲しい」「この軽さを求めたい」と突き詰めるとその先にSONY製品がある。そんな感じでした。気づけばノートPC、携帯電話、ミュージックプレイヤーと肌身離さず持ち歩くモバイルデバイスは全てSONYで埋め尽くされていました。

今、私の周りにあるモバイルガジェットはXperiaのみです。これも「どうしてもSONY製が良い!」という訳ではなく「Androidで持ち歩きやすいスマホであればなんでも良いかな、とりあえずSONY」そんな感じです。

「おっ、それXperiaじゃん!」「うん、it’s a SONY!」とは程遠い選択です。

これも個人的な感想ですがスマートフォンに関してもXperia Z3の頃まではそこそこSONYも頑張っていると感じていました。マグネット充電などはその最たるもので尖りながらも実用性を兼ね備え「おっ、やるね」と思わせるSONYらしさの片鱗を感じました。世界シェアのトップ3は難しくとも10%くらいの世界シェアは狙っているのかな?と勝手に妄想していました。結果としては本当に妄想に終わりましたが…。

先日行われたSony IR Day 2018の記事を眺めているのですが、コンシューマー向けのモバイルガジェットはもう諦めた感を醸し出しているような気がしてなりません。デジタルカメラ、Play Station、イヤフォン、VR機器、まだまだ先進性の高いそれっぽい製品が多い一方、母艦となりうるコンシューマー向け製品と言えばPlay Stationのみかな?とも思え、それさえもモバイルではなく家庭据え置き型のニッチな製品に近いのが実情だと思います。VRの一発には期待していますが。

SONY好きな人にはそれぞれのSONY感があると思いますが、自分にとってのSONYとは肌身離さず持ち歩くものでした。仕事を終え家電量販店に寄り他社製品を触る度に「やっぱりこれじゃなくSONYだな」と満足感に浸りながら帰路につくような。

SONYは終わった

そんな言葉を聞く度に「そんな簡単に終わったり始まったりしねーべや」と頭に思い浮かべながら「だよねー」と愛想笑いを浮かべています。Appleも一度終わりかけましたがたった一人の人間が方向性を示しただけで今の位置に返り咲きました。臭いことを言うつもりはありませんが、一人変人が居れば会社の方向性って大きく変わったりするんだよね。そんなことを考えながら期待せずにもう少しSONYを見守ってみようかと思ったり思わなかったり。

by SONY小株主

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